門前町を通り抜けると仁王門(山門)が聳え立っています。
ケーブルカーには乗らずに九十九折(つづらおり)参道を上っていくと、魔王の滝や鬼一法眼社が右手にあります。『義経記』では義経(幼名・牛若)は、兵法の大家、鬼一法眼から兵法書 『六韜』(りくとう) を盗み、学んだとされています。人形浄瑠璃文楽や歌舞伎の演目である「鬼一法眼三略巻(きいちほうげんさんりゃくのまき)」でこの場面が登場します。
左手にある由岐神社(別途紹介予定)の先には、牛若丸が住まいした東光坊跡に昭和十五年建立された義経供養塔があります。
中門をくぐってさらに進むと本殿金堂です。ここから左側の奥の院参道を息を切らしながら上っていきます。参拝社はぐっと減って、神秘的な雰囲気も高まります。
途中には、牛若丸が天狗に兵法を習うために深夜、独りで奥の院道を急ぎ、途中で息つぎのために湧水を飲んだ場所とされている息つぎの水や、奥州平泉の藤原秀衡を頼って鞍馬寺を出奔する際、名残を惜しんで、背比べをしたと伝えられる背比べ石があります。
参道の反対側には木の根道があります。牛若も「木の根道」で兵法修行をしたと伝えられています。ここまでくれば先は下りになるので歩みは楽になります。
広けた場所に、不動明王を祀った不動堂があります。また、奥州で死を遂げた義経の魂は鞍馬山に戻ったと伝えられており、遮那王尊として祀られている義経堂もあります。この辺りは牛若が天狗に兵法を習ったといわれる僧正ガ谷です。
魔王殿を過ぎて急坂を下ると、間もなく西門に到着。貴船神社は間近です。
鞍馬寺は義経(牛若)の伝承や旧跡のオンパレードで、テーマパークの感でした。時間を要しましたが、奥の院参道を歩いて満足感の溢れる参拝になりました。
鞍馬駅 |
鞍馬駅前の大天狗 |
仁王門 |
鞍馬寺の駒札 |
鞍馬寺の解説板 |
魔王の滝 |
魔王の滝 |
鬼一法眼社 |
鬼一法眼社 |
義経供養塔 |
奥の院参道入り口 |
息つぎの水 |
背比べ石 |
背比べ石 |
木の根道 |
不動堂 |
義経堂 |
謡曲史跡保存会の駒札 |
奥の院(魔王堂拝殿) |
魔王堂 |
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