遊行柳(ゆぎょうやなぎ)は那須町芦野、国道294号線(旧陸羽街道)の芦野駐在所前交差点の少し進んだ左手の田んぼの中、那須湯泉神社(上の宮)、参道脇にあります。
謡曲「遊行柳」は、その昔諸国巡礼の遊行上人(ゆぎょうしょうにん)が、奥州白河の関の辺りで老翁に呼びとめられ、「道のべに清水流る柳かげ しばしとてこそ立ち止まりけり」と西行法師が詠じた名木の柳の木の前に案内され、そのあまりに古びた様子に、常任が十念を授けると老翁は消え去った。
夜更け頃、更に念仏を唱えて回向する上人の前に烏帽子狩衣の老翁が現れて遊行上人の十念を得て非情の草木ながら極楽往生が出来たと喜び、幽玄の舞を通して念仏の利益を見せる名曲である。~謡曲史跡保存会の駒札より
この遊行柳はいろいろな紀行文にも取り上げられ、芭蕉や蕪村も訪れています。
「田一枚植ゑて立ち去る柳かな」芭蕉
「柳散清水涸石処々」(柳散り清水涸れ石ところどころ)蕪村
柳は何代も植え継がれていて、参道の左右に1本ずつ植えられていますが、玉垣に囲まれた方が「遊行柳」だそうです。もう1本は「遊行柳」が枯れてしまった時の備えとも。
車の場合は、近くの遊行庵食堂(農産品の直売所も隣接)の駐車場が利用でき、遊行柳までは徒歩2~3分です。
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所在地のMap
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参道入り口(遊行柳遠景) |
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遊行柳全景 |
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遊行柳の石碑 |
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遊行柳 |
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遊行柳 |
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謡曲史跡保存会の駒札 |
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遊行柳の駒札 |
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西行法師の歌碑 |
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遊行柳の由来碑 |
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温泉神社上社 |
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温泉神社上社 |
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上の宮の「いちょう」 |
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上の宮の「いちょう」の説明板 |
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遊行庵にある遊行柳の解説板 |
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