関蝉丸神社から国道161号線をさらに大津方面に進んだ右手に長安寺と刻まれた標柱と緩やかな階段が見えてきます。
階段を登っていくとコンパクトで綺麗な本堂が立っています。その奥に小町供養塔があり、さらに境内には立派な牛塔が立っています。小町供養塔の傍らには謡曲史跡保存会の駒札が立っていて、牛塔と謡曲「関寺小町」との関係が記されています。
「関寺小町」は、老衰した小町がなお優秀な歌人として風雅で上品な気質であることを素直に描いた老女物の秘曲である。
或年の7月7日、近江国関寺の住職が稚児を連れて山かけに住む老女の許へ歌物語を聞きに行った。老女は僧に請われるままに歌物をはじめた。その言葉の端から彼女が小野小町であることが分かった。
この牛塔は関寺建立の際、工事を助けるために現れた「霊牛」を供養するために建てられたといわれる日本で最古最大の宝塔である。その他残る物とて何一つないが、かえって老女小町の隠棲地にふさわしくさえ思えてくる。(謡曲史蹟保存会の駒札より引用)
関寺はかつてこの付近にあったとされる寺院で、長安寺がその跡地に建てられているとのことです。
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長安寺の標柱と参道の階段 |
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本堂 |
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小町供養塔 |
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謡曲史跡保存会の駒札 |
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牛塔 |
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牛塔の解説板 |
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一遍上人供養塔 |
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