青木実『謡蹟めぐり』みちのく編には、「仙人堂は.最上川の対岸の森の中にあるので川を渡らないと近寄れない。望遠鏡で眺めると祠の標識・鳥居・小堂などがみえるが、近くに橋も渡し舟もないので、県道から川を隔てて眺めるだけである」という記述がありますが、現在は有料の渡し舟で仙人堂に参拝することができます。
仙人堂は外川神社ともいわれ、義経の奥州下りの折、従者の常陸房海尊が、この地で義経と別れ、終生この山にこもり、修験道の奥義をきわめた。
仙人堂は『奥の細道』にも、「最上川はみちのくより出でて、山形を水上とす。白糸の滝は青葉の隙々に落ちて仙人堂岸に臨みて立つ水みなぎって舟あやうし。」と記し、有名な「五月雨を あつめて早し 最上川」の句を詠んでいる。~仙人堂縁起より渡し舟を降りて階段を上り鳥居をくぐった左手奥の小さなお堂が仙人堂です。
仙人堂の少し上流の岸辺には、弁慶があやしい人影をめがけて石を投げ、その石がめりこんで残ったという「弁慶のつぶ手石」があります。
⇒ 所在地のMap
石段の上の鳥居 |
仙人堂本堂 |
由緒 |
仙人堂から望む最上川 |
弁慶のつぶ手石(左中央の丸い岩) |