2016年7月7日木曜日

世阿弥腰掛石(6-000、新潟県佐渡市泉甲、正法寺)

鎌倉から室町時代にかけて、承久の乱の順徳上皇や日蓮聖人など多くの人々が政治犯として佐渡に配流されました。

能の大成者である世阿弥も、永享6年(1434)に佐渡に配流されました。
配流は、大夫職継承をめぐって将軍足利義教の怒りに触れたためだとか、南北朝の政争に巻き込まれたものとか、推測が行われているが、真相は不詳。 
佐渡に在島中に著した小謡曲舞集『金島書』によって永享8年(1436)2月に健在だったことが知られ、嘉吉元年(1441)6月に義教暗殺に伴い許されたものと想像されるが、確証はない。また、帰洛したか、どこで亡くなったか、墓所も不明である。~『能楽大辞典』筑摩書房、新版『能・狂言事典』平凡社より
佐渡に流されてから、正法寺などの寺院に移り住んだとされ、 正法寺には世阿弥が腰をかけたと言われる腰掛石があります。

正法寺の寺宝には、世阿弥が雨乞いに使用したとされる神事面(県有形文化財)があります。

正法寺の山門

正法寺本堂の額編
神事面の解説



世阿弥腰掛石