2016年11月7日月曜日

定家神社(5-064、群馬県高崎市下佐野町)

謡曲「鉢木」にも登場する定家の歌「駒とめて袖うち払ふかげもなし 佐野のわたりの雪の夕暮れ」から、この佐野の地に定家に由来する神社が建てられたといわれています。
この定家の歌の本歌は、万葉集長忌寸奥麻呂の「苦しくも降りくる雨か三輪が崎佐野のわたりに家もあらなくに」です。 
三輪が崎とは、大和国三輪山の突き出た所(謡曲ではこの説をとっています)と紀伊国三輪崎町の二つの説があるそうで、いずれにしてもこの高崎の地とは直接は関連がないそうです。~参照:佐野謙太郎『謡曲大観』明治書院
鳥居、拝殿、本殿ともに朱できれいに塗られていて、特に本殿の彫刻は小ぶりながらも一見の価値があります。

境内右に万葉歌碑があります。
万葉集巻十四東歌   
「佐野山に打つや斧音(おのと)の遠かども 寝もとか子ろが面に見えつる」

鳥居

拝殿

扁額

本殿

本殿

社宝の説明板

周辺案内図

本殿
万葉歌碑

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