2017年1月27日金曜日

雲林院(1-113、京都府京都市北区紫野雲林院町)

雲林院は大徳寺の東南にあります。

今は小さな寺院ですが、解説板によるとかつては相当な寺域を有していたようです。

雲林院は、平安時代の紫野の史跡である。この付近一帯は広大な荒野で。狩猟も行われていた。淳和天皇(じゅんなてんのう)は、ここに広大な離宮紫野院を造られ、たびたび行幸された。 
常康親王(仁明天皇皇子)の時に雲林院と称し、僧正遍照(へんじょう)を貞観十一年(869)に招き、官寺になった。 
堂塔の造営や造仏が相次ぎ桜の名所にもなった。賀茂祭の還立を見物するために朝早くから雲林院あたりに物見車が立ち並ぶ描写が『枕草子』に見える。
雲林院では菩提講が有名で、歴史物語『大鏡』は、この菩提講で落ち合った魯迅の昔物語という趣向で展開する。 
『源氏物語』『伊勢物語』にも雲林院という名は現れ、『古今和歌集』以下歌枕としても有名で、謡曲『雲林院』はそうした昔をしのんで作られている。~京都市駒札より

往時を繁栄ぶりを偲ぶことは難しいですが、境内はきちんと掃き清められていて、格式の高さを感じることができました。

山門

本堂

雲林院の駒札

解説板






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